クロツラヘラサギを観察しているときに気付いたことがあるのでお話しします。
今週サイクリングをしていると、一羽のクロツラヘラサギを見つけました。
クロツラヘラサギは集団でいることが多いですが、このクロツラヘラサギは一羽でいました。
見つけた直後に観察
海岸周辺を1時間くらい周り、クロツラヘラサギが先ほどいた場所に戻りました。
クロツラヘラサギは餌を採る途中で、泥を被ったのか、白い羽が汚れていました。
一時間後に観察
先日、観察したクロツラヘラサギの集団ですが、羽根が真っ白でした。
人間の着物も同じですが、白い物は汚れが目立ちます。紫外線なども浴びると思いますので着物は変色します。
ましてや、自然界にいるクロツラヘラサギがなぜ汚れていないのか興味を持ちました。
以前観察したクロツラヘラサギ
鳥は粉綿羽と言う羽根の先端が崩れて粉になるものを持っているようです。粉綿羽から出る粉を身体にまぶすことで汚れや水分から身を守っています。サギは粉綿羽が多いようです。
鳥の種類によれば尾羽の付け根あたりに脂を分泌する尾脂線があり、羽繕いをすることで身体に脂を塗り、汚れを守るようですが、サギは尾脂線の分泌が少ないようです。サギの真っ白な羽根には脂は変色する可能性があるので合わないのでしょう。
私の家で飼っている猫も、風呂に入らなくとも毛繕いをし身体を舐めることで、汚れを落としています。
人間は進化して、風呂に入り着物を着換えることで生活していますが、動物はそれぞれの環境に対応して生きているのが解りました。
一羽でいたクロツラヘラサギですが、初めて観察した時も毛の色がくすんでいるように見えました。歳をとっているのかもしれません。人間も同じですが歳を重ねると、肌の艶や毛の色が悪くなります。がんばって生活してほしいと思います。