環境とアウトドアスポーツのススメ

サイクリングやウォーキング、登山、バードウォッチングについて紹介します

アウトドアスポーツで見つけた日本の食文化の違い(その1)

日本中をサイクリングや旅行をすることで地域によって食べ物や調味料で違いがあることを感じましたので紹介します。

 

読者の方には住まれている近くの食べ物や調味料もあると思いますので、ご意見がありましたらコメントをお願いします。

 

今回紹介する西日本と東日本の境は、滋賀県岐阜県の境あたりを言います。

 

①醤油

 

日本料理の基本である醤油です。

日本料理はどのような料理にも醤油を使用します。このため欧米のようなソースを作るような文化がないようです。

しかし、醤油にも味の違いがあります。

 

九州の醤油は、東日本の醤油と比較すると甘く、見た目は少し黒く、濃いように感じます。

特に刺身醤油は甘く粘度があり、九州の人は、刺身醤油でないと、刺身を食べた気がしないといいますが、東日本の人には九州の刺身醤油は甘く気持ち悪いように感じるようです。

一方で九州人が味あうと東日本の醤油は塩辛く感じるようです。

 

同じ料理に西日本と東日本の醤油を使うと味が変ります。

 

②味噌

 

次に味噌です。

麦味噌や合わせ味噌に代表する信州味噌が西日本と東日本の共通の味のように感じます。

地域を限定すると、尾張三河の赤だし味噌や京都の西京味噌があります。

 

以前も投稿しましたが、赤だし味噌は尾張三河のオリジナルの味噌です。

 

 

sarakura.hatenablog.com

 

尾張三河の方は、味噌汁は赤だしでないと食べた気がしないと言うのは納得できます。

非常に個性のある味噌で癖になる味です。名古屋では名物である味噌カツ味噌煮込みうどん,味噌おでんなどあらゆる料理に使われています。

 

③うどん そば

 

かけうどんやかけそばのつゆは西日本と東日本で異なります。

西日本は、関西に代表する出汁の効いた透明な汁です。一方で東日本は、醤油味と醬油色の汁です。

人により好みありますが、個人的にはうどんは西日本の汁、そばは東日本の汁の方が美味しく感じます。

 

うどんの麺は、太さや硬さにも違いがあります。

博多うどんは、柔らかく太いです。中華人民共和国でもうどんを食べたことがありますが、うどんも柔らかかったです。博多うどんは中国の影響を受けているように感じます。

讃岐うどんは麺の腰があり、中ぐらいの太さです。

五島うどん稲庭うどんは細いです。

麺の太さにより食感も変わります。

 

個人的に最も特徴のあると思われるのは、きしめんではないかと思います。麺の断面が四角く、独特の食感をしています。

名古屋駅豊橋駅の立ち食いうどんを食べたことがありますが、きしめんに鰹節がかけてあり、他の場所ではない味です。また、名古屋の味噌煮込みうどんも特徴があります。普通のなべ焼きうどんは九州にもありますが、赤だし味噌を大量にいれて、堅いきしめんをぐつぐつと煮込んで、ご飯と一緒に食べるのは美味しいです。たまに食べたくなる癖になる味です。

 

西日本のうどん、特に、関西のうどんを代表するのはきつねうどんと思います。

甘辛煮込んだ揚げをうどんに載せたうどんです。九州にも同じものがあります。私はこれが大好物です。

大きな揚げが載っており、出汁の効いた汁と合います。

一方東日本では甘辛く煮込んだきつねうどんは見かけません。

きしめんも同じですが、味のあまりついていない刻んだ揚げが載っています。

京都はどちらのきつねうどんもあるようです。

京都では揚げを刻んだうどんを「きつねうどん」と言い、甘辛く煮た大きな揚げを載せたうどんを、「あまぎつね」と呼ぶようです。

 

写真は、四国の金比羅宮の参道で食べたきつねうどんですが、関西や四国、九州でもきつねうどんには大きな甘い揚げが載っています。

 

出しのきいた汁には、きつねうどんが合います。

 

 

関東では、主要な駅前には某蕎麦屋がありますが、個人的には醤油味の汁が蕎麦に合うように感じます。

東京に出向くことがあると蕎麦を食べます。

九州では、蕎麦専門の店が少なく、うどん屋さんにうどんと蕎麦の両方があることが多いです。お客さんは好みによってうどんか蕎麦を注文します。

西日本でも、島根県の出雲地方は蕎麦の産地のためか蕎麦専門店が多く、出雲に出向くと蕎麦を食べることが多いです。汁のないざるそばに似た割り子蕎麦ですが美味しいです。

同じ中国四国地方でも、香川県の讃岐地方は小麦の産地のため、うどん専門店が多くあります。

 

地方によって、食文化に違いがあるようです。