先週の土曜日に北九州の干潟に行くと、クロツラヘラサギが5、6羽いました。
先週紹介した博多湾の干潟に続いてのヘラサギツラサギの確認になります。
今までクロツラヘラサギとヘラサギを、ブログに何度か投稿しましたが、クロツラヘラサギとヘラサギについて、ご存じない方もいると思いますので、少し説明します。
クロツラヘラサギは、主に東南アジアや東アジアに生息しており、現在約5000羽が確認されており、環境庁の絶滅危惧種に指定されています。一方でヘラサギは、クロツラヘラサギよりも生息数が少ないようです。
最初にクロツラヘラサギを知ったのは、山口県のきらら自然観察公園でした。傷ついたクロヘラサギを保護し治療をしていました。これがきっかけで、一度自然の中でクロツラヘラサギを見たくなりました。
山口県立きらら浜自然観察公園|見る・遊ぶ|【公式】山口県観光/旅行サイト おいでませ山口へ (yamaguchi-tourism.jp)
そこで最初に見つけたのは、北九州の干潟でした。
遠くで、ぼやけた写真でしたが、クロツラヘラサギとヘラサギを見つけたときは感動しました。
くちばしがヘラのようになり、毛が真っ白で美しいです。
先週観察したクロツラヘラサギ
婚姻色でしょうか? 嘴が桃色のクロツラヘラサギもいました。
嘴が桃色のクロツラヘラサギ
一度は越夏のため、今期はクロツラヘラサギやヘラサギを見られないと思っていましたが、毎週のようにいろいろな所で見つけるようになりました。
ハードウォッチングとしては希少性がなくなったように感じますが、クロツラヘラサギやヘラサギを頻繁に見られるようになったのは、海や干潟の環境がよくなったことと、怪我をしたクロツラサギやヘラサギの保護に取り組まれた団体の努力が大きいのではないかと思われます。
サギ科では、アオサギやシロサギも含めて、いろいろな所で見かけるようになったのは、喜ばしいことです。
■ 高度成長の時代と公害
環境の話になりますが、40年から50年前の日本の高度成長の時代の公害は、想像を絶するような状態でした。
当然、サギ科は、アオサギやシロサギを含めて絶滅寸前で見たことはなかったです。
若い方は信じられないと思いますが、東京などの大都市の大気汚染が酷く、工場や家庭の排水は海や川に垂れ流しの状態で、鳥や魚が住めるような状態ではありませんでした。
また、公害は人間への影響が大きく、深刻な病気を引き起こしました。
実際には、北九州市環境ミュージアムや水俣市立水俣病資料館を見ると、その状況がよくわかると思います。
北九州市 環境ミュージアム (eco-museum.com)
■ 現在の環境
現在も環境は十分ではないと思います。
地球温暖化やビニールやマイクロプラスチック等による海洋汚染で、人間や鳥、魚等の動物にも深刻な影響が出ています。
このため、環境汚染が進まないように、一人一人が注意していく必要があります。
■ サギ科の写真
私が今まで撮影したクロツラヘラサギやヘラサギ、シロサギ、アオサギ、クロサギ等のサギ科の写真を掲載します。
クロツラヘラサギの飛翔
北九州のクロツラヘラサギ
クロツラヘラサギの飛び立ち
チュウダイサギ
カラシラサギ