前回、関門海峡の入り口にある藍島と馬島の話をしました。
今回は対岸から藍島と馬島を撮影しました。
私は、島や山など眺めの良い場所を撮影すると、対側からの景色を眺めたくなります。
このため、今回対側である北九州市の響灘の沿岸に行きました。
藍島は、海岸段丘と言い、隆起地帯に発生した島です。平坦な島ですが埋め立てではありません。
藍島
次に馬島です。
響灘の沿岸とつながっているように見えますが離れています。
まさに関門海峡の入り口です。
馬島
響灘の沿岸は、北九州工業地帯が始まった1900年から続く、広大な埋め立て地です。
現在は、エネルギの確保のため、風力発電が多数設置されています。
日本海側は、冬は曇天が続き強い風が吹くので、太陽光発電よりも風力発電の方が良いように感じます。
響灘埋め立て地の沿岸と風力発電
直線と角のある地形は、ほとんどが埋め立て地です。
藍島の下の部分が、響灘埋め立て地
ちなみに、関門海峡は、壇之浦の源平合戦や、明治維新の下関戦争など歴史の転換点になった海峡です。
また、近くには、日本の産業革命の一つである官営の八幡製鉄所もあります。
関門橋や若戸大橋などの長大橋や、海底トンネルである関門トンネルなどは、世界やアジアで初めての土木技術が実施された場所です。
瀬戸大橋や明石海峡大橋、レインボーブリッジなど多くの長大橋や、青函トンネルなどができていますが、これらの先駆けになった技術です。
遠くから初めてくる方は、関門海峡の狭さには驚かれます。
一番狭い所は、約600mだそうです。
ここを通らないと、飛行機以外では九州と本州は行き来できません。
今の土木技術であれば、関門海峡を埋め立てることも可能と思われますが、関門海峡は、歴史上では、船で関西から瀬戸内海を通り、中国大陸や韓国に行く重要地点になります。
若戸大橋と藍島、馬島